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健康で欠かせない【セルフラブ(自己愛)】について

Coco
Yoga Teacher・Holistic Health Coach・Health Manager
あなたにとって、「健康」とはどんなものですか?
健康にも、いろいろな定義がありますよね。
今の時代で一番一般的なのは、「病気や怪我をしていない状態」など、身体的に良好な状態。
「健康診断の結果が良い状態」というお答えもよくいただきます。
一方で、WHOは「健康とは身体的・精神的及び社会的に良好な状態(well-being)であって、単に病気ではないとか、虚弱ではないということではない」と提唱し、これを広義の健康という意味で「ウェルネス」という言葉で表現しています。
私が行っているホリスティックヘルスコーチングでも、広い視点から健康考え、それを担う最も大きな4つを
①キャリア(生きがい)
②人間関係
③運動
④スピリチュアリティ(精神性)
としています。
私自身が健康の定義を考えるきっかけになったのは、中学の時にインターナショナルスクールに通っていた際の保健体育の授業。
「健康は身体の健康だけではない。思考、心、社会とのつながりなど、生活を構成するすベての要素において、『健康』という観点から考えることが大切」と教わり、その考え方に衝撃を受けました。
そして今、ヨガ講師・ホリスティックヘルスコーチとして、”広い意味での健康”をお伝えしているわけですが、とってもシンプルに考えてみると、究極的には健康とは、心が自由であることだと考えます。
感情というより、精神が自由であること。
そして、そんな状態で、どんな瞬間もイマココをたのしめること。
ヨガやコーチングを通して、そんな生き方ができるお手伝いがしたいと思っています。

健康の中核にあるもの
私自身の経験、そしてこれまでたくさんの方の健康に携わらせていただいたことを経て、健康の中核にあるのは「スピリチュアリティ(精神性)」だと感じています。
具体的には、セルフラブ(自己愛)があるかないか。
これの有無、そして大小によって、生活のあらゆる側面での「選択」が変わってくるのです。
セルフラブがあれば、自分自身の本当の望みに心の耳を傾け、そのために行動できるようになる。
自分自身に健康や幸せを許せるようになって、そうなれるような選択が当たり前にできるようになる。
つまり、【自分で自分を幸せにする力】が発揮できるようになってきます。

セルフラブ(自己愛)との出逢い
でも、謙虚さを大事にする日本では、「自分を愛するって、なんか恥ずかしい」「自己愛ってナルシストみたい」という方はとても多い。
私もそう思っていました。
そんな私がセルフラブ(自己愛)を自分自身に許せるようになったきっかけは、ロンドンでLeila Sadghee先生のもとでティーチャートレーニング(ヨガ講師になるための資格講座)を受けたこと。
今でもよく覚えているのですが、その中でも印象に残っている授業が、身体のすべての細胞に愛情を伝えながらヨガをするというレッスンでした。
まず、一番身近にある存在する自分自身の身体に、普段全く意識を向けていなかったことに気づきました。
そして、また、自分自身の身体に向けて愛情を伝えることに対して、「恥ずかしい」という感覚もありました。
けれども徐々に、気持ちが落ち着いてきたり、なんとなく細胞がふわっと拡がってその中にぎっしり「愛」が込められていく感覚を味わい、全身がぽかぽか温かくなっていきました。
「愛を向ける」「愛情を注ぐ」というと、よくわらかないという方もいるかもしれませんが、それってまずは【ジャッジのない意識を向ける】ということだと感じています。
【自分がここにいる】ということ。
【たしかに存在している】ということ。
【ありのままの状態を認める】ということ。
こう考えてみたら、自分を愛するって、意外とシンプルなことかもしれません。
“You yourself, as much as anybody in the entire universe, deserve your love and affection.”
-Buddha (1)
セルフラブ(自己愛)の大切さ
セルフラブ(自己愛)は、健やかで幸せに生きる上で必要不可欠なものです。
この部分がしっかり備わっていないと、いくらヘルシーな食事をしたって、定期的に運動をしたって、たっぷりの睡眠をとったって、いつまで経っても「満たされない感覚」が残ります。
そして、その違和感はお酒、タバコ、人に当たってしまう、仕事に没頭しすぎて体調を崩すなど、ライフスタイルの様々な側面でしわ寄せとなって具現化します。
でも、謙虚さを大事にする日本では、「自分を愛するって、なんか恥ずかしい」「自己愛ってナルシストみたい」という方はとても多いと思います。
「自己愛のある人って、ナルシストじゃないの?」と思われることが多い理由の一つに、日本において「セルフラブ(自己愛)」という言葉が様々な意味合いで使われていることがあると考えられます。

自己愛とナルシシズムの違い
1956年にドイツの精神学者エーリッヒ・フロムによって初めて提唱されたセルフラブ(自己愛)という言葉には、「自尊心を持つ」という肯定的な意味がありました。
しかし、日本では「自分に陶酔した」という意味合いのナルシシズムと同意語で使われることが頻繁にあります。
また、「自分さえよければいい」という利己的な考え方の説明や、犯罪者の異常性を誇大化した自己愛に結びつけて論じられることも少なくありません(2)。
このような意味合いで使われていたら、「自分を愛することって良くないこと」という気持ちになるのはしょうがないことですよね。
私の活動を通してお伝えしていきたいのはもちろん、本来の「自尊心を持つ」という意味合いでの自己愛。
自分を愛することにまつわる誤解を解いて、心地よく自分と自分の人生を楽しんでいくことを応援したいと願っています。

また、「自分を一番近い他人」と思うことも、自己愛を持ちやすくなる秘訣です。
自分自身がどういう人間で、どんな風に人に接したいのか。
その練習だと思って、まずは自分自身に愛情を持って接してみるのです。
「地球」という存在に愛情を感じる人は、「その一部である自分」と考えることでセルフラブを実践しやすくなります。
いかがでしょうか?
「自分を愛すること」のハードルが下がっていたらいいなぁと願っています。
Love,
Coco
<<参考文献>>
(1) Country Living, “25 Inspirational Quotes on Self Love“, 最終閲覧日:2020年9月24日
(2)松 並 知 子, “四天王大学紀要第56号「自己愛に関する研究の概観〜-ナルシシズムとセルフラブ、および、 質的な性差に焦点を当てて― “ 、2013年9月、最終閲覧日:2020年9月24日
(3)ソフィアウッズインスティトゥート、 “「ナルシスト」と「自分が好き」の違い〜セルフエスティームはこころの免疫機能“、最終閲覧日:2020年9月24日


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